埼玉県立高校

納得のいく決断を。

つい先ほど、
 令和7年度 埼玉県公立高等学校における入学志願者数
が発表になった。
公立高校出願後、今か今かと首を長くして待っていた受験生、保護者は多いだろう。

近隣の県立高校を見ると、

 越ヶ谷   1.34倍(1.44倍/昨年同時期)
 越谷北   1.26倍(1.17倍)
 越谷南   1.47倍(1.43倍)
 越谷西   0.95倍(0.95倍)
 越谷東   1.07倍(1.07倍)
 春日部   1.41倍(1.48倍)
 春日部東  1.08倍(1.10倍)
 春日部女子 1.05倍(1.19倍)
 久喜    1.09倍(1.03倍)
 杉戸    1.41倍(1.24倍)

昨年比で倍率増加は、越谷北、越谷南、久喜、杉戸の4校。
あとは横ばいかやや減少といったところ。

さて。
この倍率を見て、受験生や保護者は何を思うのだろうか。
「志願﨑、変えた方がいいかな…。」
まあ、このあたりだと思う。
特に、イマイチ成績が伸び悩んでしまっている受験生は。

県立入試に絶対はない。
この成績なら絶対に受かる、ということも、この成績なら残念な結果になる、ということもない。
(満点と0点は除外。ちゃんと入試を受けたら、という話。)
公立高校の入試は、あくまでも「学力検査」だ。
身体測定や体力測定みたいなもんで、学力測定みたいな感じ。
「中学校までの学習がどこまで身についているか測定させてね」的な。
でも、学校にはキャパがあるから、
「申し訳ないんだけども、上から350名のところで線を引かせてね」
っていうのが、公立高校の入試。

だから、◎◎点取れれば絶対に受かる、という保証はない。
志願先(のランク)を下げたからと言って、受かるという確証もなければ、下げなかったからと言って残念な結果になるという確証もない。
とどのつまり、当日受けてみないと、結果が出てみないと分からないんですよ。

この倍率を見て、じゃあ、志願先をどうするのか。
それについて、「こうしなさい。」とか「こうするべき。」なんて答えは、私は持ち合わせていない。
冷たいようだけど、「自分で悩んで決めなさい。」としか言えない。

ただ、一つだけ言えるのは、100%後悔のない受験なんてない、ということ。

A高を目指してて、今、ちょっと下げてB高にしようか悩んでいるとする。

①そのままA高を受けて良い結果になる。 
 ⇒ギリギリで入ったため、入ってから勉強で苦労する。 
 ⇒「あのとき、B高にしておけばよかった。」
②そのままA高を受けて残念な結果だったとする。
 ⇒もしかしたらB高だったら結果は違ったかも。
 ⇒「あのとき、B高にしておけばよかった。」
③B高に下げて受けて良い結果になる。
 ⇒もしかしたらA高でも行けてたかも。
 ⇒「あのままA高を受けておけばよかった。」
④B高に下げて受けて残念な結果だったとする。
 ⇒この結果ならA高にチャレンジしてもよかったよな。 
 ⇒「あのままA高を受けておけばよかった。」

ほら、いずれにせよ、何らかの後悔は出てくる。
100%後悔のない受験なんてない。


要は、自分の選択とそこから生まれる結果に、納得できるかどうかだ。
それが最良の決断だ、と思う。
それに、納得した上での決断なら、後悔は減らすことができる。
かもしれない。


受験生の皆さん。
人生最初の大きな決断だ。
悩んで悩んで、自分で納得ができる、前向きな決断を。

そして、時間は残りわずかだ。
決断したら、あとは脇目も振らず、手、動かせ。

本当の幸せを追い求める。~県立岩槻商業高校を訪ねて。~

10月30日に開催された,埼玉県立岩槻商業高等学校の塾対象説明会にお邪魔してきた。
日にちを間違えて記憶していて,29日にも学校へうかがったのはここだけの話。w
文化祭の代休で校舎は真っ暗だった。

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岩槻商業高校は東武アーバンパークライン(野田線ね!w)岩槻駅から徒歩15分,元荒川沿いの岩槻城址公園の近くにある県立高校で,その名の通り商業科と,情報処理科を有する。

商業科だけではなく,工業や農業などの専門学科・専門高校を選ぶ基準は何だろうか。
多くは,「大学等への進学ではなく就職を希望しているから,資格が取れた方が良い」という理由なのではないだろうか。

岩槻商業では,ビジネス基礎,マーケティング,ビジネス法規,簿記や情報処理などの商業科目に加え,商業科では財務会計,情報処理科ではプログラミングなどの授業をしている。
タブレット端末も一人1台渡っている(iPadを各自購入)が,パソコンを利用する授業数が多いようだ。
藤森雅彦校長は,
「今,パソコンがない会社は殆ど存在しないので,パソコンの扱いに慣れておいた方が絶対に良い。」
と仰っていた。
以前,ニュースにもなっていたと思うが,大学生がパソコン(キーボード)が使えないのでスマホでレポートを書いている,という話があった。
そのときに,社会人になったらどうするつもりなんだろうな,と感じた記憶があるが,商業高校では社会に出て必要なスキルを身につけることができる。

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レベル別にキーボード入力の練習をしていた。(商業科1年)
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机の配置の違うPCルーム。いろいろな配置の会社があるから,という理由だそう。
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手元に影を作りにくい蛍光灯が設置されていた。
因みに商業高校は優先的に最新のパソコンに代わるとのこと。羨ましい。


ビジネス関連の授業では身だしなみも含めたビジネスマナーや文書作成,メールの書き方などの練習も行っている。
ビジネスメール!
ウチの卒業生の話だが,接客系の社会人になって数年経つが「未だにお客様とのメールの遣り取りに慣れない」と話していた。
その卒業生は英語を使ってバリバリ仕事をしていて「英語でのメールの遣り取り問題ないが,時々ある日本人のお客様とのメールは緊張する。」と言っていた。
社会に出てからは,友だちとのLINEの遣り取りのようなわけにはいかない。
特に日本語には敬語という厄介なヤツもある。
ビジネスに役に立つ言葉の使い方を学べるのは商業高校の強みの一つだと思う。
校舎内のあちこちに『入室のときは身だしなみを整えるように』と貼り出されており,生徒さんたちは制服をびしっと着用していた。
妙に着崩していたり,だらしなくなっていたりという生徒さんは見受けられなかった。
所謂『整容検査』も厳しそうだ。

そして面白いのはこちらの教場。
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この部屋は,ちょうど中央あたりで分断(物理的にではなく精神的に)されていて,手前が東京の会社,奥が大阪の会社,となっている。
どちらも数社に分かれていて,その会社間で模擬取引の授業を行っている。
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こちらは東京側。
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株式会社東京第一物産という体のブース。

つまり,会社ごっこ・取引ごっこなわけだが,ビジネス文書の遣り取りだけでなく,手形を出したり小切手を切ったり金銭のをやり取りしたり,本格的な取引を学ぶことができる。
デスクに電話があるのも面白い。電話での話し方の練習もできるわけだ。
最近の子どもたちは,他者(ココでは誰だか分からない相手という意味での)との電話での遣り取りに恐怖さえ感じるのだという。
そういう練習も授業として受けることができる。
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机の上には業務用の電話がある。これで他社との遣り取りの練習をする。
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教室の入り口には何とタイムカードもある!面白い。

商業高校と聞くと,真っ先に思いつくのは『簿記』で,もちろん簿記の資格もしっかりと取れるのだがそれだけではなく,社会に出たときに身についていなければならないビジネスのスキルをここまで学ぶことができるとは!


岩槻商業高校の近隣には,他に浦和商業高校,大宮商業高校がある。
ジュクセツに参加されていた教育ジャーナリストの梅野弘之先生が,「浦和商業や大宮商業と岩槻商業との違いは?」と質問されていた。
藤森校長は即座に,「インターンシップがあることだ。」とお答えになった。
他の2校には,どうやらインターンシップはないらしい。
インターンシップがあることで,自分の向き不向きが分かったり,やりたい仕事に気づくことができたり,就職先や職種とのミスマッチを減らすことができるそうだ。
就職してみたけどココじゃなかった,コレじゃなかった,みたいなのが起きにくくなる。
生徒さんたちにマッチした就職先に進むことができるのは,商業高校ならではだと思う。

と,ここまで書くと,就職に向かう話ばかりだが,今年度の高校3年生の進路調査では,専門学校も含めた進学が53%,就職が47%となっている。
大学は商学部だけでなく経済学部などへの進学者もいる。もちろん専門学校も。
進路指導部の岡村教諭はこんなことを仰っていた。
「生徒が目標もなく大学へ進学することは本当に幸せなのか。生徒が希望の進路に進むことが本当の幸せなのではないか。」

高校を出てから就職するのか大学や専門学校へ進学するのか,まだ決まっていないという生徒さんたちは,一度,商業高校・商業科を視野に入れてのいいかもしれない。


そう言えば。
先日うかがった,とある通信制の私立高校で校長先生がこんなことを仰っていた。
「手に職を,と考えて工業科・工業高校に進んで「数学ついていけない。そう言えば苦手だったわ。」となってウチに編入してくる生徒が多い。」
初めに書いたが「就職を希望しているから資格が取れそうな専門学科」という選択を,安易にするのは危険だ。
確かに資格は取れるだろうが,適性が合致していなければ大変な思いをする。
しっかりと学校や授業の中身を吟味し,決定した方がいい。
因みに,数学をたくさん使いそうな商業科ですが。
数学力はそれほど必要じゃないそうです!w


学校の先生や我々塾関係者で,商業科(も含めた専門科・専門高校)出身者はほぼいない。
また,私立で商業科のある学校はあるが,説明会ではほとんど商業科の話は挙がらない。
そのため,初めて商業科のお話をじっくり聞くことができ,新しい発見が多くあった。
大変良い機会をいただくことができた。
来年はもっと,専門学科・専門高校の説明会に参加して,情報の幅を広げていきたいと思う。


それにしても。
生徒さんたちの幸せを追い求める,熱い思いを持った先生方ばかりだったなあ。

異質な本質。~県立浦和高校を訪ねて(土曜公開授業)~

正直なところ,教室に戻って数時間が立つが,脳内で今日のことが処理しきれていない。
そのくらい情報量が多く,刺激的で,かつ楽しい出来事だった。

6月22日に開催された,県立浦和高等学校の土曜公開授業+ミニ説明会へうかがった。
本来は,生徒保護者向けのイベントだが塾の先生も参加できるとのことだったのと,教育ジャーナリストの梅野弘之先生(浦高卒業生)に「浦高の授業は一度見ておくといいぞ。」とすすめていただいていたため,ちょうど時間も作れたので,うかがった次第。
見学後,興奮のあまり土曜日なのに梅野先生に電話までかけてしまった。w
そのくらい,楽しかった。(陳腐な感想ですみません。)

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授業は進み方が早い。生徒さんたちは当然のようにその授業に食らいついている。
ゴリゴリと板書している先生も少なかった。最小限の板書で解説や発問をする。
とにかくテンポが良い。
発問も,当てられた生徒だけが考えているのではなく,隣同士の生徒がこそこそっと答えを言い合ったり,分からない生徒が近くの生徒に質問していたり。
そんな光景が教室のあちこちで見られる。
先生が投げた質問に誤答した生徒に対して,別の生徒が正しい答えと「△△だから○○なんだよ。」と解説までしていたり。

特にすごいなと思ったのは,授業に向かうときのメリハリだ。
先生が授業に入るのに,前説をしないのだ。
「いやぁ,先生昨日さぁ…」とか「この間,電車に乗ってたらな…」みたいな部分がない。
何なら,「今日どこからだっけ?」みたいなのもなかった。
授業時間前に先生は教室に来ていて,チャイム・号令が済むと,スッと授業に入っていく。
だからと言っておとなしいだけの授業ではない。
先に挙げたような光景も見られたし,ワッと盛り上がって笑い声が上がることもある。
何なら,その笑い声はむしろうるさいくらいだ。w
だが,それが後を引かない。
普通の感覚なら,そのあと少し盛り上がらせておいてから「さ,授業戻るぞ。」となるところだが,そんなのもない。
これまた当然のように,そのまま授業に戻っていく。

ONのときの集中力というか真剣さがものすごい。
授業に熱量は当然だが,緊張感があった。
私が見た授業がそうだっただけなのかもしれないが,いくつかの授業でそうだったんだからそういう授業が多いのだろうと思う。


休み時間の光景にも驚いた。
体育戻りの生徒が,上半身裸でうろついているのだ。w
それも,一人二人じゃない。
なかなかの人数が上裸だった。w
休み時間の廊下もかなり騒がしい。ギャーギャーしている。
おいおい,さっきの授業は何だったんだ?と思うくらいには騒がしい。

え?今日,公開授業だよね?
どういう学校なの,ここ。w
今までに見たことないような学校なのは確かだ。


生徒さんたちの様子を見ていて分かった。
彼らにとって,公開日だろうが何だろうが,ただの日常なのだ。
誰が廊下をうろついていようが,授業を覗いてこようが,そんなことは彼らにとって関係ない。
そこには,いつもの土曜日のいつもの時間が流れているだけなのだと思った。
我々見学者は,見えていないのだ。w
そういえば,廊下で生徒さんたちとすれ違っても「こんにちは。」とか声かけられなかったな。
たまに霊感の強い生徒さんが「ンちは。」と,ごく短く声をかけてくれたが。
…キミ,私が見えるのか!?という気持ちになった。

どこの学校に行っても「ふむ,生徒さんたちはちゃんと挨拶してくれるかな?」などと上段に構えているが,浦高はそんな次元にはいない。そんなことはどうだっていいのだ,きっと。
なるほど。
浦高生は「フツー」の感覚じゃないのだ。

面白いなあ。


失礼ながら,先生方も,もしかしたらフツーじゃないのかもしれない。
ミニ説明会の際に山盛教頭がお話しされていたが,学校行事であるサッカー大会やラグビー大会,綱引き大会など,先生方も教員チームを作って参加されるそうで,ラグビーや綱引きは教員チームが優勝の常連だそうだ。
…ん?ww
先生方,本気じゃん。w
本気と書いてマジと読むっていうやつじゃん。
ラグビーや綱引きに関しては「(教員チームが優勝する理由として)体重の差もあると思います。」と山盛教頭。
いやいや,そういうことじゃなくて。w

面白すぎる。


生徒さんたちも先生方も本気でぶつかり合っているのだ。運動にしろ,勉強にしろ。
先生方が本気で来るから行事にも手を抜かない。
生徒さんたちが本気で向き合っているから先生方も本気でそれに応え,授業に緊張感が生まれる。
日々が真剣勝負なんだろう。

真剣勝負でぶつかり合うから,そこに本当に強い信頼関係が出来上がるのだろう。


そういえば。
山盛教頭の説明会での語り口に,他の学校の説明会にはない,なんだか妙な感じがした。
雨天だった体育祭(雨天決行の法則というのがあるそうで雨天の中実施された)で,どろどろの校庭で準備運動として腹筋をしていた話。
新入生歓迎マラソン大会のどこが新入生歓迎なんだという話。などなど。
そんなお話をされている山盛先生の口調の端々に
「やれやれ。まったくこの子たちは。」
みたいな,『あきれ』ではない,どこか優しい雰囲気を感じた。

と書いてて,今ふと気が付いたのだが。
もしかしたらそれって,「お母さん」的な感覚なんじゃないだろうか。(山盛先生は女性です。)
先生方が年の離れた兄姉だったり,父母だったり,おじいちゃんおばあちゃんだったり。
先生方が先生然としていなくて,生徒さんたちが好き勝手やっている(ホント,好き勝手やってる感じがしたw)のを,後ろから見守っているような感じ。
強い信頼関係が,もしかしたらそういう関係性を作っているんだろう。

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見学させていただいて,本当に良かった。
こんなに面白い学校だとは思わなかった。

確かに学校としては異質なのかもしれない。
だけど,それが学校の本質なんじゃないだろうか。

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(*´-`) .。oO(共学にもしなったとしたらこの異質さは失われてしまうんじゃ?
(*´-`) .。oO(それならこのままで良いんじゃなかろうか。という独り言。

変わっているから面白い。~県立越谷北高校を訪ねて~

6/12に実施された埼玉県立越谷北高等学校のジュクセツにうかがった。

越谷北高校,親しみを込めて越北と呼ばせていただくが,越北は東武スカイツリーラインせんげん台駅東口から徒歩で約20分のところにある,普通科と理数科を有する県立高校だ。
公立私立併せて,ウチからは最も近い高校だ。

昨年うかがった際には,主に理数科の説明と理数科の生徒さんの様子(放課後の)を見学させていただいた。
⇒昨年の記事はこちら。
今年は,普通科も含めてお話をうかがえて,授業見学をすることもできた。
(*´-`) .。oO(とても勉強になりました。ありがとうございました!

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さて。
越北の2024年度(この春)の進学実績には,正直,驚かされた。
埼玉大,筑波大,千葉大が国公立の合格者数TOP3なのだが,合わせて55名の合格者(=進学者)となっている。
2023年度が15名,2022年度が31名となっているので,かなりの躍進だ。
進路指導主事の内田浩光先生によると,
「『越北に入ることがゴールではなくスタート』『高い目標・高い志を持つ』ということを徹底し,日々の学習に取り組んできた成果ではないか。」
とのことだった。
逆に言えば,日々,学習に取り組める環境があるということ。
確かに,授業見学をした際にも授業のレベルの高さを感じることができたし,校内の掲示物一つとってみても知性を感じることができた。
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知性の溢れ出る掲示物①。
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知性の溢れd(略)②。台湾の高校との交流で贈られたアチラの言語の周期表。
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校舎の外観は年季が入ってるけど,中は明るくて気持ちが良い。

越北の生徒さんたちは「変わり者」が多い。もちろん良い意味で。
いやいや。
昨年は片野校長(当時)が,今年は桑原三季教頭がそう仰るんだから間違いない。
知的好奇心が旺盛である,と言い換えてもいいかもしれない。

理数科主任の中川大樹先生は
「中学時代,理数系,特に数学が好きだ・得意だというと変なやつだと思われる。」
と仰っていたが,ソレ,とてもよく分かります。w
(※当方,数学科出身。数学は苦手だったけど好きだった。w)
勉強が好き(≒知的好奇心が旺盛)なコたちの立場が向上するのは受験期になってからで,それまではスポーツができるコたちの方が持て囃される。モテる。w
周りの目が気になるオトシゴロの中学生にとっては,自分が『変わり者』だと思われたくない。
なので,どうしても自分を抑え,「息苦しい」日々を過ごすことになる。
それも個性なのにね。

だが,越北では「変わり者」が排除されない。学校が「変わり者」を応援してくれる。
「変わり者」で居られる土壌がある。
中川先生によれば
「特に理数科は尖がったところのある生徒が多い。」
とのことだ。
うんうん。よく分かる。w
昨年の説明会のときの理数科の生徒さんたちも,ある意味,尖っていた。
でも,それを許容してくれる懐の深さが,越北にはあるのだ。


校内で,このあたりにいるはずのないカメムシ(ヤエヤマアカナガカメムシ)を見つけた生徒さんがいた。
そのことを先生に相談すると,専門家の先生に問い合わせてくれた。
「カメムシ?そんなモンいいから,勉強しろ。」とはならない。
で,いろいろあって,今度その生徒さんの発見が,皆さんおなじみの,あの『月刊むし』(むし社)に掲載されるそうです。
ほらね,めっちゃ尖ってる。w


「理数系が苦手だから,勉強したくて理数科に入りたいんです。」
という受験生がたまにいるそうだが,
「そういう生徒に理数科は大変だと思う。」
と中川先生も仰っていた。
越北を希望している中学生の皆さんに一言伝えておくとしたら。
どうか,ちゃんと学校の本質を見極めてから越北を希望して欲しい。
生半可な思いで越北に入ったとしたら,きっと苦労する。

…あれ?二の足を踏ませてしまうかも?
営業妨害か?w


授業見学後に,学食で食事をした。
(予約して,400円で購入した。利益供与ではない。)
スパイスの効いたカレーでおいしかった。
大盛無料だそうです。
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根岸先生が食べてた唐揚げ丼もおいしそうだったし,どれも食べたかった。w

食後に新聞部の部員さんから取材を受けた。
「越北の授業見学をしてどう思ったか。」
「学校見学の際に何に注目しているか。」
など,いくつかの質問に答えたのだけれど,いやあ。ww

頭の良い子だったなあ!
物怖じしないし,受け答えもちゃんとしているし,何より溌溂としている。
昨年のブログにも書いたけれど,越北の生徒さん達って溌溂としてるんだよな。
⇒昨年の記事はこちら。
大変貴重な体験でした。
どうもありがとう。

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写真左は教育ジャーナリスト梅野弘之先生。


変わり者の多い越北。
書いてて気がついたのだが,きっと変わってる先生方も多いのだろう。
学校も変わってるんだと思う。

でもね。
変わっているから魅力的で,変わっているから面白い。
越北に行くたびに発見がある。
やっぱりワクワクが止まらない学校だ。


6/22午前には公開授業とミニ説明会,8/22には《コシキタ進学フェア》が開催される予定。
越北でやっていけるかなとか心配して悩んでいるなら,実際に行って話を聞いてみるといいと思う。


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食堂のこういうネーミングにもセンスを感じる。
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おマヨ様。www

(*´-`) .。oO(この学校の面白さが分からないようじゃあ,まだまだ変わり者とは言えないな。w

前に進み続ける。~県立岩槻高校を訪ねて~

[6/24追記]
塾対象説明会に参加した際のレポートを,埼玉新聞受験ナビに書かせていただきました。
併せてご覧ください。
[追記以上]

今年度初の県立高校訪問である。
今日は,埼玉県立岩槻高等学校の塾対象学校説明会へ行ってきた。
今月から来月にかけて複数の県立高校を訪問する予定だ。
昨年度にも増して県立高校の『塾説』実施の流れが拡大していて嬉しい限りです。
県立高校の先生方,ありがとうございます!

岩槻高校は昨年度に引き続いての,「二度目まして。」の訪問となる。
昨年度の訪問記で関根憲夫校長(当時)のお話をさせていただいた。
詳しくはコチラをご覧いただきたいが,

《中でも特に熱を帯びていた(と感じた)のは,
 「塾の先生方にはぜひ,岩槻新校(仮称)を見届けて欲しい。」
 という言葉だった。
 関根校長が定年を迎えられる春に,岩槻新校が始まるそうだ。
 だから,
 「より良い形で次の校長に引き継ぎたい。」
 と。
 新校の始まりを間近でご覧になりたいだろう。
 それでも華やかなところは後進に託し,身を引かれる。
 言い方は古臭いが,最後のご奉公と言ったところだろうか。》

という部分だ。
今春,関根憲夫先生は県立不動岡高校の校長に異動となられた。
あれ?w
まさか異動されるとは思ってもいなかったが,辞令だからなあ。
新しい赴任先の不動岡高校でのご活躍も楽しみです。


さて。
令和8年度から岩槻高校は岩槻北陵高校と統合(というか事実上のリニューアル)されて『シン・岩槻高校』となる。
それに向けて現在,学校の中身も改革中だ。
特に進路実現に向けた動きは活発で,進学講習や進路講演会,検定に向けた対策講座などが行われている。
定期テスト前の次週スペースでは,学年,教科の枠を超えて,質問対応にあたっている先生の姿も見られるとのことで,「教科を超えて」というのは驚かされた。
今後,自習室の常設も予定されているそうだ。
それらの取り組みが確実に結実してきており,進路実績も上がってきている。
昨年度は一般受験で埼玉大学への合格者を出したほか,実に7割の生徒が大学(四大・短大合わせて)に進学している。

また,将来の進路として,小学校を含めた学校の先生を目指す生徒が多いそうだ。
学校の先生になりたい,と思う生徒が多い学校には特徴があるように思う。
先生方が皆さん,楽しそうなのだ。
そんな先生方を見ている生徒たちだから,先生になりたいと思う。思える。
実際,岩槻高校の先生方はとても気さくで明るい。笑顔をお見かけすることが多い。実に楽しそうにしていらっしゃる。
(いや,そりゃ大変なことも多いとは思いますが,トータルで,という話です。)
だから生徒さんたちにもそれが伝播する。
説明会に先立ち,校内見学をさせていただいたのだが,ちょうどテスト期間の下校時間だった生徒さんたちが校内のあちこちでワイワイしていた。
とにかく活気がある。
殆どの県立高校がそうであるように,校舎こそ古くて若干薄暗い(ごめん)が,生徒さんたちは明るい。
廊下ですれ違う生徒さんたちは「こんにちは!」と気持ちの良い挨拶をしてくれる。

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小学生じゃないんだから挨拶って,と思われるかもしれないが,実はこれ,学校訪問の際に見るべきポイントとしては最重要なんじゃないかとさえ思っている。
(あるんですよ。こちらから挨拶をしても返ってこないっていう学校も。)
明るくて活気があるということは,概ね楽しい学校生活が送れる。
生徒さんたちが捻くれてないよね,妙にプライドだけ高くなっちゃったって生徒さんも少ないね,って言う指標にしている。勝手に。
でも,強ち外れてはいないと思ってる。

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テスト期間中のため,机が不正防止のため反対向きになっていた。おもしろい。

昨年度の塾説の折も校内見学をさせていただいたが,今回同様テスト期間中ではあったがタイミング的に生徒さんを見かけることはなかった。
今回,リアルな生徒さんたちの姿を見ることができ,充実した学校生活を,セイシュンを謳歌している様子を目にすることができた。
こんなに楽しそうで,かつ進学実績も上がってきてて。
おいおい。なんだよ,岩高。楽しそうだな!w


関根憲夫・前校長は
「より良い形で次の校長に引き継ぎたい。」
と昨年の塾説でおっしゃった。
2年早まったが,今年度,きっと『より良い形』で引き継げる状態だったのだろう。
それを深井秀仁・現校長が引き継ぎ,岩槻高校の先生方が一丸となり,更に良い形へと昇華させようとしている。
在校生のために。これから集うであろう未来の岩高生のために。
パンフレットの表紙に書かれている。
「岩高前進」
岩槻高校の前進はまだまだ止まりそうにない。


岩槻高校はInstagramなどのSNSでの情報発信が盛んだ。
ホームページの『今日の岩高』やInstagramでは楽しそうな生徒さんたちと先生方の様子を見ることができる。
校内にも,もちろん進路関係の貼物もあったが,行事などの写真が多数掲示されていた。
「え?めっちゃ掲示物多くないですか?」
「ね!私も思った,それ。」
と根岸先生(栗橋・幸彩学習塾)と顔を見合わせて,話していたほどだ。

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岩槻高校写真
こんな感じ。ほんの一部です。
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あ。初回の学校説明会は6/22だそうです。⇧

SNSの発信を見て「楽しそうな学校!」と志望した受験生も少なからずいたことだろう。
学校内での生徒さんたちの飾らない姿が見られるというのは,親も知らないような限りなくナマの姿を見られるということだから,学校選択をする上では重要だ。

ご覧になったことがない方は,ぜひ。
プロフィール

教学館

埼玉県越谷市北部にある学習・進学塾【教学館】のブログです。
日々の出来事からお知らせまで,徒然なるままに書き連ねて行きます。
なお,入塾等のお問い合わせはホームページからお願いいたします。
⇒http://kyogaku-can.com

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