最終日。
こちらも毎夏恒例の,最上川の船下りをしました。
最上川と言えば松尾芭蕉の奥の細道で有名ですね。
『五月雨をあつめて早し最上川』
この俳句は誰もが一度は耳にしたことがあるはず。
奥の細道において,山形では特に名句が多かったと言われ,
山形市にある『山寺』という呼び名で知られている立石寺での
『閑(しずか)さや岩にしみ入る蝉の声』
も,この最上川の句と並んで有名ですね。
ちょっと脱線すると,
この声の主の「蝉」はニイニイゼミであることが研究で分かっています。
こちらも毎夏恒例の,最上川の船下りをしました。
最上川と言えば松尾芭蕉の奥の細道で有名ですね。
『五月雨をあつめて早し最上川』
この俳句は誰もが一度は耳にしたことがあるはず。
奥の細道において,山形では特に名句が多かったと言われ,
山形市にある『山寺』という呼び名で知られている立石寺での
『閑(しずか)さや岩にしみ入る蝉の声』
も,この最上川の句と並んで有名ですね。
ちょっと脱線すると,
この声の主の「蝉」はニイニイゼミであることが研究で分かっています。
さて。
最上川船下りの船にはここで乗船します。
↑戸澤藩の船番所を模した建物。
船頭さんによると,
今年は冬の雪,夏の雨が少なく,最上川の水量も驚くほど少ないそうで,
船に乗っていると,川底の石が見えるところや,
船底にゴリゴリと石があたる音こえるところが何か所もありました。
途中の森の中で熊も見かけました。
今年は目撃談が多いそうです。
松尾芭蕉の読んだ句のとおり,
最上川は日本三大急流として知られています。
が,実際に見るとそんなに急流とは思えません。
これは川底付近の流れが特に速いコトに由来しているそうで,
大人でも足を取られるほどだそうです。
↑白波が立つほど流れの早いところも。
もっとも,芭蕉は梅雨時の水量の多い時期に来ていますから,
またちょっと様子は違ったようですが。
実は,最上川を下る前日の句会では,
『さみだれをあつめてすずしもがみがわ』
という句を読んでいます。
最上川の川面を通ってくる風が心地よいという事を読んだ句で,
芭蕉の視点は,この時は陸にあります。
しかし翌日。
梅雨時で川は水量を増し,ごうごう流れる川の舟下り。
命の危険すら感じたようで,
奥の細道にも,こう記されています。
「最上川は、みちのくより出て、山形を水上とす。
ごてん・はやぶさなどと云おそろしき難所有。
板敷山の北を流て、果は酒田の海に入。
左右山覆ひ、茂みの中に船を下す。
是に稲つみたるをや、いな船といふならし。
白糸の瀧は青葉の隙々に落て、仙人堂、岸に臨て立。
水みなぎつて舟あやうし。
五月雨をあつめて早し最上川」
最も,今はエンジン付きの頑丈な船になり,
事故の危険もずいぶん減っていますから,
景色や川面を流れる風を感じながら,
ゆったりと船下りを楽しめます。
そして水上コンビニ!w
↑鮎の塩焼きや飲み物など,いろいろ売っています。
船頭さんの最上川舟歌を聞きながら,
鮎の塩焼きを齧りつつ60分程度の船下りを楽しみました。
↑白糸の滝
芭蕉はこのまま酒田まで船で下ったのですが,
私たちは車で酒田に戻り,こんなところでランチ!
酒田にある,東北公益文科大学の学食。ww
一度行ってみたいと思ってたんですよね。実は。w
この日はたまたまオープンキャンパスの日で,
大学の学生さん以外にも高校生や保護者さんもいらっしゃって,
学食は大盛況でしたが,一般の方もチラホラ。
地元の方にも愛される学食のようでした。
ここでカレーをいただきました。
学食のカレーと侮れないほどおいしかったです!
預けていた(ついでにカットもお願いしていた)犬たちを引き取り,
市場でお土産の海産物を買って帰路につきました。
天候にも恵まれて,
とてもいい夏休みを満喫することが出来ました。
『熱き日を海に入れたり最上川』