全県で実施されている模擬テストの結果が返却されている。
偏差値や合否判定を見て一喜一憂している受験生が多いと思う。
が,ちょっと待って。
そもそも偏差値って何だろう。
簡単に言ってしまえば,
『その模試を受けた集団の中で自分がどのくらいの位置にいるのか』
を表した数値。
それをおおよそ25~75の間で振り分けている。
ちょうど真ん中,つまり平均点が取れれば偏差値は50ということになる。
さて。
ある模試の数学で40点を取った。
『その模試を受けた集団』とやらの数学の平均点が35点だとしよう。
そうすると,点数が40点でも偏差値は50を超える。
でも平均点が50点だとしたら。
40点の偏差値は50を切る。
『その模試を受けた集団』によって,同じ点数でも偏差値は割と簡単に上下してしまうということになる。
また,それはテスト問題の難易度でも同じだ。
前回よりも点数は上がったのに偏差値は下がってしまった,という経験をしたこのがある受験生もいるだろう。
つまり,偏差値はあくまでも目安の数値。
もっと見なければならないところは他にある。
例えば正答率。
正答率が高いのに不正解だった問題があるとすれば,その問題は早急に復習してできるようになっておかなければ,足を引っ張る。
逆に,周りと差をつけたければ,正答率が低めの問題をできるようになればいい。(もちろんそれは,他の問題が解けている前提。)
何ができていて何ができないのか。
模試は今の自分の状況を冷静に確認するための材料だ。
偏差値だけを見て,模試の結果を放り投げてはいないだろうか。
ちゃんと細部まで確認してるだろうか。
偏差値に踊らされていないで,模試の結果をしっかりと活用していこう。