長文になりますがお付き合いください。
たまーーーに更新したのかと思ったら長文かよ!
という声は聞こえない仕様です。w
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昨日,栗橋にある幸彩学習塾の保護者会にお邪魔しました。
第一部は,開智未来中高の前校長で,現在は同校教育顧問,
そして,開智教育研究所所長でもある,関根均先生の講演でした。
関根先生が,これから子供たちに必要なモノとして挙げた中に,
『不易と流行』『自立』
という言葉がありました。
『不易と流行』については,
「変わらないモノを大切にした上で,変化をさせるコト。
不易の上に流行を作る,と言うコト。」
そして,
「不易とは人間のコト。人間を育てていかなければいけない。」
とおっしゃっていました。
そして,『自立』については
「自立とは人間を育てるコトだ。」
ともおっしゃっていました。
「変わらないモノを大切にした上で,変化をさせるコト。
不易の上に流行を作る,と言うコト。」
そして,
「不易とは人間のコト。人間を育てていかなければいけない。」
とおっしゃっていました。
そして,『自立』については
「自立とは人間を育てるコトだ。」
ともおっしゃっていました。
そういえば1年ほど前に似たような話を保護者会でしたことがあります。
こんな話です。
子供に幸せになって欲しいと願わない保護者はいません。
そのために,しっかりと教育を受けさせようと考えるでしょう。
では,教育とは何か。
『教育=勉強すること』ではなく,『教育=人間力を育てること』。
例えば信念だったり,哲学だったり,モノを考える力だったり。
そういうモノもひっくるめての人間力を育てる。
それが教育だと思います。
保護者の過干渉・過介入について,驚くような話を聞きました。
某大学では学食で使える電子マネーのカードを導入しているそうです。
それを使って学食を利用すると,その学生がどんなものを食べたか,
栄養価はどのくらいか,そういう情報が保護者にメールで届くそうです。
そこまで干渉するか。介入するのか。と。
何でも口を出して手助けをすると言うコトは,
自分で考えなくても良い環境を与えると言うコト。
そうすると,考えられない人になってしまいます。
『考えない』というのは,考えようと思えば考えられます。
だけど『考えられない』というのは,
考えることができない,考えるという行為の仕方が分からない。
そうするとどうなるか。
いろいろなことに興味が持てない,とか,
自分から進んで行動できない,とか,
何でも人任せ・人のせいになる,とか。
自分のことすら考えられない,なんてことも十分にあります。
中学生という時代は≪こどな≫の時代だと思います。
子供であるけれども,大人になろうと背伸びをし始める時期,
子供から大人への移行期間です。
そしてそれはつまり,『個』が固まる時期でもあります。
この時期にどれだけたくさんのことで悩み,考えるか。
それによって『個』を確立し,大人になっていくのではないでしょうか。
それを現すとても重要な指標。
それが反抗期です。
周りのことを意識し始め,周りからの評価を気にし始めたり,
自分のコンプレックスを意識し始め,
そして,親にも認めて欲しいけれど,つい強がってしまったり。
そんな時期が来たら,保護者の皆さんも,
「あー,そろそろ子離れの時期なのかな。」
と思ってください。
ちょっと寂しいかもしれませんが。
そして,自立できる環境を作ってあげてください。
子供の反抗を押さえつけようとすればするほど,
ばねのように反発してきます。
子供として接するのではなく,大人として接していけば,
必ず理解してくれるはずです。
ただ,反抗期を迎えるまでにどう接してきたかによると思いますが,
時間がかかってしまうかもしれません。
辛抱強く接していってください。
また,上手く叱って上手く褒めてあげてください。
頭ごなしに声を荒らげて怒るのではなく,
冷静に論理的にそして端的に叱る。
一方で,親には認められたい時期ですから,
褒めるところは大袈裟なぐらい褒めてあげる。
そうやって,『大人へと進んでいる子供』の背中を,
そっと後押ししていってもらえたらな,と思います。
さて。
昨日の関根先生の言葉でとても印象に残ったのは,
「子供たちの自立を邪魔するのは親です。」
という言葉です。
関根先生は続けておっしゃっていました。
親というものは,自分の子供が苦しむのを見たくない。
だからこそ,何でも口を出し,手助けをしてしまう。
でも人間は,辛い思いをするから成長する。
苦しむ中で試行錯誤して成長していく。
そういうモノだ,と。
それを,親が口喧しく世話を焼き手助けをして妨げている。
昔の言葉にもある。
「魚を与えるより,魚の取り方を教えよ。」
僕も(親の経験はありませんが)頭を石で殴られたような衝撃でした。
保護者会にいらっしゃっていた保護者の皆さんの空気も,
その言葉を境に変わったように感じました。
何でも口出し手出しをして世話を焼いてあげるのではなく,
やり方を教えて自分でやらせてみる。
やり方を教えるより,実際にやっている姿を見せる。
そうやって子供たちの『人間力』を,
保護者の皆さんと一緒に育てて行けたらな,と強く思います。