夏休み3日目。

この日は酒田市内観光。
とは言っても,毎年行ってるので,
観光というよりも見回りみたいな感じになっちゃってる。w
「今年も異常なし!」的な。

朝は比較的ゆっくりと行動開始。
まずは行きつけ(と言っても1年に1回)の酒造メーカー,
東北銘醸さんの展示スペースへ。
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「毎年ありがとうございます。」
と事務の方に声をかけていただき,少し立ち話。

実は,東北銘醸さんの近くの
自動車教習所の合宿教習で免許を取ったのがきっかけで,
また,大学時代に読んで感銘を受けた,
数学教育学者の小倉金之助先生の故郷でもあり,
毎年ではないものの,酒田に来るようになりました。
彼是,もう15年以上。ここ数年は毎年になっています。

「酒田の街には特に縁もゆかりもないんですけどね。」
そう言うと,事務の方は,
「15年以上も来てたら,縁もゆかりもあるって言うのよ。」
と笑顔でおっしゃいました。
教習で来ていた時には無かったものも増え,
逆になくなったものもあり,
3週間弱毎日通っていた教習所も無くなってしまいました。
でも,酒田の街の人々の温もりはあの頃も今も変わりません。

「また来年来ての。」
(庄内弁は語尾に「の」がついてとても優しい響きになる。)
お土産を買って東北銘醸さんを出て,
これまた近くの酒田市立美術館へ。
館内を見るのも目的ですが,ここの喫茶店でお茶をするのが目的。w
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一段低くなってる店内から,美術館の敷地の芝生越しに,
酒田市街が一望出来て,とても居心地の良い空間です。


そして市内の本間美術館へ。
こちらも美術館と併設されている本間家別邸とその庭園が目的。
本間家とは,うーん…。ものすごい豪商です。w
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農地改革で地主制度が解体まで日本最大の地主と称された豪商で,
酒田を中心に栄華を誇りました。
「本間様には及びもせぬが,せめてなりたや殿様に。」
と謳われるほどだったそうです。
防砂林の植林や,飢饉の教訓から備蓄米の制度を藩に進言するなど,
地元の人のために働いていた人物を多く輩出しています。
備蓄米の制度は江戸時代から昭和20年ごろまで続けられたそうです。
因みに,株価などの変動を表す『ローソク足』を江戸時代に考案した
本間宗久も本間家の人物です。

そりゃ,こんな別邸も建ちますって。
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ココに来ると,見える近代的な建物は美術館の屋根のみ。
庭を吹き抜ける涼しい風と美味しいお抹茶で
ゆったりとした時間が過ぎます。
日常とは切り離されたひと時を過ごすことが出来ました。
(途中,お仕事の電話が1件入りましたが。w)


犬たちを地元のペットホテルに預け,
遅めの昼食を軽くとって,ホテルへ戻って少し休んで
いよいよメインイベント…!です。