10月10日に越谷コミュニティセンターでNPO埼玉教育ネット主催の進学相談会≪入試ファースト≫が開催された。
今年は新型コロナウイルス感染症の影響で,進学相談会が軒並み中止になっており,埼玉県東部地区では今年度初の対面型の進学相談会となった。
私も微力ながらお手伝いをさせていただいたが,主催者側の心労たるや相当のものだったろうと思う。
手指の消毒や検温,密を最大限避けながらどのように個別相談を行うか。
どれも,生徒・保護者の皆さんのみならず,学校の先生方やもちろんスタッフにも感染者を出さないようにするためのものだ。
でも,開催に踏み切っていただいて本当に有難かった。
ありがとうございます。


さて。
教学館では進学相談会への参加はマストとしている。
特に10月に開催される≪入試ファースト≫には2日間とも参加して欲しい,と生徒にも話している。

進学相談会へ行く目的としては,志望校の策定や現段階の成績での合格可能性の確認が大きいだろう。
今年だけに限った事ならば,自分の学習状況(成績)を判断する(思い知る)というのもあるだろう。
実際,10月10日の進学相談会後,意欲が高まっている生徒もいる。
ただ,それなら,気になる学校を3,4校まわり話を聞けばいいのだから,1日あれば十分だ。
だが,私は,進学相談会へ行く意味はそこではない,と考えている。

一番の目的は,いろいろな学校を知ることにある。
志望校が決まっていないなら,もちろん,いろいろな学校の話を聞くべきだ。
だが,志望校が決まっていても,いろいろな学校の話を聞くべきだと思う。
いろいろな学校を知ることで,もしかしたらより行きたい学校が見つかるかもしれない。
そうでなくても,「いろいろな学校を見たけれど,やっぱりココが良い。」と自分の志望校への思いを強くすることができる。
思いが強ければ,成績が達していなくても勉強を頑張るエネルギーになる。
しかし,思いが強くなければ,諦めてしまうかもしれない。

また,いろいろな学校の話を聞けば聞くほど,志望校を冷静に見ることができる。
「この学校が良い!」と思うと,盲目的になってしまい,良いところにしか目が行かなくなる。
つまり,冷静に見れなくなるのだ。
いろいろな学校の話を聞くことで比較対象が増えるから,志望校を冷静に見ることができるようになる。
良いところ,あんまり魅力を感じないところを冷静に見てしっかり判断をすれば,入学してから「こんな学校だと思わなかった」なんて思うコトはなくなるかもしれない。


進学相談会に2日間とも参加するように言っているのは,いろいろな学校を知るため。
いろいろな学校を知った上で,冷静に志望校を判断して,決めて欲しいと思うからだ。


今週末,10月24日には春日部で進学相談会≪入試ファースト≫が開催される。
時間の許す限りいろいろな学校をまわって,いろいろな学校を知り,志望校への思いを強くしてもらいたいと思う。