先日,中3の授業中に
志望校の選び方について少し話をしました。

毎年いろいろな学校を志望する生徒さんがいて(当然ですね),
いろいろな志望動機があります(これも当然です)。
その中には,1回見に行っただけで決めてしまう生徒さんや,
実際に学校を見ずに決めてしまう生徒さんがいます。
そういう生徒さんは,
「ここ,良いなー。」という学校が見つかると
途端に周りが見えなくなってしまうようだ,と
毎年のように感じます。

良いと思える学校が見つかると,
その学校の良いところしか見えなくなってしまうようです。
もしかしたら嫌なところも見えているのかもしれませんが,
大した問題ではないと思っているように感じます。

言い方が悪いかもしれませんが,
そういう状態でいると夢ばっかり見てしまうというか
学校に対して過度な期待をしてしまうんだと思います。
そして,その気持ちのまま入学して
「思ってたのと違う!」となったり,
「何かここじゃなかったのかも。」となったりします。
(実際に「もっといろいろ見ておけば良かった」という声も耳にしました。)

多分,100%良いと言える完璧な学校なんて存在しないと思うんです。
同様に,100%悪い学校も存在しません。
だから,良いところも悪いところもしっかりと知った上で,
「それでもこの学校に行きたい!」と思える学校,
いろいろな学校の特徴を知って,その上で比較して,
「やっぱりこの学校に行きたい!」と思える学校を見つけて欲しい。
そんなふうに考えています。


「学校説明会や見学にはできるだけ何度も行って。」
「いろいろな学校の説明会や見学に行って。」
と言っているのは,実はそのためでもあります。
いろんな学校を見て回るのには,
3年生の数か月間では,きっと足りないと思います。
「まだ早い。」と言わずに,1年生・2年生のうちから
説明会や見学会に参加してもらえたらなと思います。