先日,県立不動岡高等学校へ訪問させていただいた。
そもそも塾の先生という立場の私たちが県立高校を訪問する機会というのは,ほとんどない。
学校の様子は,県立高校に進学した生徒に聞いてみるくらいしか,知る術はない。
今回は教育ジャーナリストの梅野弘之先生にお声がけいただき,数名の塾の先生と一緒に訪問させていただく運びとなった。
(*´-`)ノシ<梅野先生,いつもありがとうございます。
まずは応接室にご案内いただき,学校の概要や取り組みなどのレクチャーを受けた。
詳しくは不動岡高校のサイトをご覧いただきたいが(コチラ→https://fudooka-h.spec.ed.jp/ ),そのお話の中で個人的に気になった内容をいくつか。
●Wi-Fi,プロジェクターがすべての教室に完備。chrome bookも導入されている。
●先生方は職員室ではなく教科研究棟にある各教科ごと(実際は科目ごと!)の研究室に常駐している。
●朝6時30分から自習室(及び廊下などの自習スペース)が使え,朝から晩まで,休日も自習が可能。
●スーパーサイエンスハイスクール(SSH)認定校のため,理科学部がスーパーサイエンスクラブ(SSC)として物理,化学,生物,天文,数学,情報の分野別に,本気の課題研究をしている。
●スーパーグローバルハイスクール(SGH)の認定も受けているため,台湾への修学旅行のほか外国語科の海外研修など幅広い国際交流がさかん。
●探究活動で『高齢者の散歩コース』を1,000円で提案した生徒がいる。その料金には,地元加須の名物である加須うどんのランチ,スーパー銭湯の入浴,保険のすべての代金が含まれていて,それもすべてその生徒が(誰の指示でもなく自分で)各所と交渉をしていたそうだ。
などなど。
また,その後,授業見学,校内見学となったのだが,その中で気になったこともいくつか。
◆とにかく校舎内が明るい!解放感のある吹き抜け。ゴミひとつ落ちていない,清掃の行き届いた校舎内。
◆廊下には学年別の連絡事項を表示したモニターが設置されていた。また,落書き用?のホワイトボードにも知性が滲み出ていた。
◆生徒さんたちの授業を受ける姿勢がみんな前のめり。真剣そのもの。ボーっとしている生徒さんは見受けられない。美術や体育などの副教科にもとにかく真剣だった。
◆居心地の良い環境,校舎。居心地の良い学校。もっと居たいって思うほどだった。
◆生徒さんたちも先生方も明るく挨拶をしてくださった。
などなど。
学校の説明と授業見学でA5のレポート用紙4枚(表裏)を消費するほどのメモの量だったので,このくらいにしておく。
いやいや。
そりゃ,こんなにも学びの環境が充実していたら,生徒さんたちは一生懸命になって,国公立大113名(うち旧帝大12名),30%以上の生徒が国公立に合格したなんていう実績も出るよ。
学校の環境や先生方との関係性が素晴らしいと言うのは,教員を志望する生徒さんが多くいる,と言うコトが如実に物語っている。
学校がその生徒にとって楽しい環境で,先生が尊敬でき憧れることができる存在でなければ,教員を目指すなんて言うコトはないだろうと思う。
こういう言い方が正しいか誉め言葉かと言うコトは分からないが,県立高校っぽくない。
私立高校(進学校の)みたいだった。
私立高校(進学校の)みたいだった。
それでいて,勉強ばかりに力を入れているという感じではなく,自由度の高い学校だと感じた。
また,高校の指導要領が改定となる令和4年度からは高校2年生からの文理分け(文系と理系に分ける)をなくす方向で検討しているそうだ。
校長先生は
「品格あるリーダーには文系だ理系だというのは関係ないんですよ。」
とおっしゃっていた。
なるほど。
こういった校長先生の生の声,というか,お考えに触れる機会は公立私立関係なく,その学校の進んでいる方向を知る上では重要なことだと感じた。
また,高校の指導要領が改定となる令和4年度からは高校2年生からの文理分け(文系と理系に分ける)をなくす方向で検討しているそうだ。
校長先生は
「品格あるリーダーには文系だ理系だというのは関係ないんですよ。」
とおっしゃっていた。
なるほど。
こういった校長先生の生の声,というか,お考えに触れる機会は公立私立関係なく,その学校の進んでいる方向を知る上では重要なことだと感じた。
完全に良い意味で,県立高校のイメージが大きく変わった学校訪問になった。
久しぶりに興奮冷めやらぬ帰り道だった。
久しぶりに興奮冷めやらぬ帰り道だった。
(*´-`)ノシ<不動岡高校の皆さん,本当にありがとうございました。