2020年10月

県立高校の底ヂカラ。

先日,県立不動岡高等学校へ訪問させていただいた。
そもそも塾の先生という立場の私たちが県立高校を訪問する機会というのは,ほとんどない。
学校の様子は,県立高校に進学した生徒に聞いてみるくらいしか,知る術はない。
今回は教育ジャーナリストの梅野弘之先生にお声がけいただき,数名の塾の先生と一緒に訪問させていただく運びとなった。

(*´-`)ノシ<梅野先生,いつもありがとうございます。

まずは応接室にご案内いただき,学校の概要や取り組みなどのレクチャーを受けた。
詳しくは不動岡高校のサイトをご覧いただきたいが(コチラ→https://fudooka-h.spec.ed.jp/ ),そのお話の中で個人的に気になった内容をいくつか。

●Wi-Fi,プロジェクターがすべての教室に完備。chrome bookも導入されている。
●先生方は職員室ではなく教科研究棟にある各教科ごと(実際は科目ごと!)の研究室に常駐している。
●朝6時30分から自習室(及び廊下などの自習スペース)が使え,朝から晩まで,休日も自習が可能。
●スーパーサイエンスハイスクール(SSH)認定校のため,理科学部がスーパーサイエンスクラブ(SSC)として物理,化学,生物,天文,数学,情報の分野別に,本気の課題研究をしている。
●スーパーグローバルハイスクール(SGH)の認定も受けているため,台湾への修学旅行のほか外国語科の海外研修など幅広い国際交流がさかん。
●探究活動で『高齢者の散歩コース』を1,000円で提案した生徒がいる。その料金には,地元加須の名物である加須うどんのランチ,スーパー銭湯の入浴,保険のすべての代金が含まれていて,それもすべてその生徒が(誰の指示でもなく自分で)各所と交渉をしていたそうだ。

などなど。
また,その後,授業見学,校内見学となったのだが,その中で気になったこともいくつか。

◆とにかく校舎内が明るい!解放感のある吹き抜け。ゴミひとつ落ちていない,清掃の行き届いた校舎内。
◆廊下には学年別の連絡事項を表示したモニターが設置されていた。また,落書き用?のホワイトボードにも知性が滲み出ていた。
◆生徒さんたちの授業を受ける姿勢がみんな前のめり。真剣そのもの。ボーっとしている生徒さんは見受けられない。美術や体育などの副教科にもとにかく真剣だった。
◆居心地の良い環境,校舎。居心地の良い学校。もっと居たいって思うほどだった。
◆生徒さんたちも先生方も明るく挨拶をしてくださった。

などなど。
学校の説明と授業見学でA5のレポート用紙4枚(表裏)を消費するほどのメモの量だったので,このくらいにしておく。

いやいや。
そりゃ,こんなにも学びの環境が充実していたら,生徒さんたちは一生懸命になって,国公立大113名(うち旧帝大12名),30%以上の生徒が国公立に合格したなんていう実績も出るよ。
学校の環境や先生方との関係性が素晴らしいと言うのは,教員を志望する生徒さんが多くいる,と言うコトが如実に物語っている。
学校がその生徒にとって楽しい環境で,先生が尊敬でき憧れることができる存在でなければ,教員を目指すなんて言うコトはないだろうと思う。

こういう言い方が正しいか誉め言葉かと言うコトは分からないが,県立高校っぽくない。
私立高校(進学校の)みたいだった。
それでいて,勉強ばかりに力を入れているという感じではなく,自由度の高い学校だと感じた。
また,高校の指導要領が改定となる令和4年度からは高校2年生からの文理分け(文系と理系に分ける)をなくす方向で検討しているそうだ。
校長先生は
「品格あるリーダーには文系だ理系だというのは関係ないんですよ。」
とおっしゃっていた。
なるほど。
こういった校長先生の生の声,というか,お考えに触れる機会は公立私立関係なく,その学校の進んでいる方向を知る上では重要なことだと感じた。
完全に良い意味で,県立高校のイメージが大きく変わった学校訪問になった。
久しぶりに興奮冷めやらぬ帰り道だった。

(*´-`)ノシ<不動岡高校の皆さん,本当にありがとうございました。

以下,ランダムに写真です。
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明るい校舎内。

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充実した環境。

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滲み出る知性。

進学相談会へ行くというコト。

10月10日に越谷コミュニティセンターでNPO埼玉教育ネット主催の進学相談会≪入試ファースト≫が開催された。
今年は新型コロナウイルス感染症の影響で,進学相談会が軒並み中止になっており,埼玉県東部地区では今年度初の対面型の進学相談会となった。
私も微力ながらお手伝いをさせていただいたが,主催者側の心労たるや相当のものだったろうと思う。
手指の消毒や検温,密を最大限避けながらどのように個別相談を行うか。
どれも,生徒・保護者の皆さんのみならず,学校の先生方やもちろんスタッフにも感染者を出さないようにするためのものだ。
でも,開催に踏み切っていただいて本当に有難かった。
ありがとうございます。


さて。
教学館では進学相談会への参加はマストとしている。
特に10月に開催される≪入試ファースト≫には2日間とも参加して欲しい,と生徒にも話している。

進学相談会へ行く目的としては,志望校の策定や現段階の成績での合格可能性の確認が大きいだろう。
今年だけに限った事ならば,自分の学習状況(成績)を判断する(思い知る)というのもあるだろう。
実際,10月10日の進学相談会後,意欲が高まっている生徒もいる。
ただ,それなら,気になる学校を3,4校まわり話を聞けばいいのだから,1日あれば十分だ。
だが,私は,進学相談会へ行く意味はそこではない,と考えている。

一番の目的は,いろいろな学校を知ることにある。
志望校が決まっていないなら,もちろん,いろいろな学校の話を聞くべきだ。
だが,志望校が決まっていても,いろいろな学校の話を聞くべきだと思う。
いろいろな学校を知ることで,もしかしたらより行きたい学校が見つかるかもしれない。
そうでなくても,「いろいろな学校を見たけれど,やっぱりココが良い。」と自分の志望校への思いを強くすることができる。
思いが強ければ,成績が達していなくても勉強を頑張るエネルギーになる。
しかし,思いが強くなければ,諦めてしまうかもしれない。

また,いろいろな学校の話を聞けば聞くほど,志望校を冷静に見ることができる。
「この学校が良い!」と思うと,盲目的になってしまい,良いところにしか目が行かなくなる。
つまり,冷静に見れなくなるのだ。
いろいろな学校の話を聞くことで比較対象が増えるから,志望校を冷静に見ることができるようになる。
良いところ,あんまり魅力を感じないところを冷静に見てしっかり判断をすれば,入学してから「こんな学校だと思わなかった」なんて思うコトはなくなるかもしれない。


進学相談会に2日間とも参加するように言っているのは,いろいろな学校を知るため。
いろいろな学校を知った上で,冷静に志望校を判断して,決めて欲しいと思うからだ。


今週末,10月24日には春日部で進学相談会≪入試ファースト≫が開催される。
時間の許す限りいろいろな学校をまわって,いろいろな学校を知り,志望校への思いを強くしてもらいたいと思う。
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教学館

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